外壁のひび割れの種類とその原因
外壁のひび割れの種類には主に ①ヘアクラック ②乾燥クラック ③構造クラック ④縁切クラック の4つの種類があります。下記はひび割れの種類とひび割れが発生してしまう原因です。
ひび割れの程度と修理の必要性
外壁は外壁下地の上に外壁材そしてその上には塗料が塗ってあります。その塗料は表面に塗膜を形成しています。
その外壁の下地部分まではひび割れておらず、外壁表面に発生した程度の軽いひび割れをヘアラック、またはチェッキングと言います。また外壁の塗膜の底まで割れている深いひび割れをクラックと言います。
修理が必要かどうかはひび割れの幅で異なり、ひび割れの幅が大きくなるほど修理の必要性は高くなってきます。
修理の必要性・・・低 【ひび割れの幅0.3mm以下】 |
修理の必要はありませんが、ひび割れの状態を定期的にチェックしておきましょう。 |
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修理の必要性・・・中 【ひび割れの幅1mm以上】 |
修理が必要です。 構造自体に欠陥があることにより発生している可能性もありますので外壁表面だけではなく専門業者に構造部分もチェックをしてもらっておくと安心です。 |
修理の必要性・・・高 【ひび割れの幅3mm以上】 |
早急に修理が必要です! ひび割れがかなり進行している状態ですのですぐに専門業者に修理を行ってもらいましょう! |
ひび割れ修理の方法
外壁に発生したひび割れ修理の一般的な方法についてご紹介します。
①V溝の加工 カッターナイフ等で斜めにカットしてV溝にカットします。V溝幅とV溝深さは3~7mm程度です。 |
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②V溝の清掃 ナイロンブラシ棒でV溝のカット面をきれいに掃除します。 |
③専用プライマー塗布 専用プライマー(接着剤)をV溝カット面に刷毛で塗布します。 |
④パテの充填と表面仕上げ V溝にパテを隙間なく充填し、ヘラ等を用いて補修成形します。 |
⑤補修塗料によるタッチアップ パテの指触乾燥後、補修塗料を刷毛等でパテ表面をタッチアップ補修します。 |
⑥【クラックの伸長防止】クラック先端部の孔あけ ひび割れの先端にドリルで直径3mm程度の貫通孔を開けます。 上記の補修手順でクラック部の補修をします。 |
自分でできるひび割れ応急処置
外壁に1mm~2mmのひび割れが発生した場合、自分で補修をしておくことができます。これは一時的なものになりますが、ひび割れの進行を防ぐためにも補修をしておくと安心です。 そして補修後は必ず業者にひび割れの状態を確認してもらい適切な修理をしてもらっておきましょう。また3mm以上のひび割れの場合は早急に業者に点検・修理を依頼されてください。
ひび割れの応急処置方法
ひび割れの部分のほこりや汚れをきれいに落としてホームセンターなどで購入できる充填材をひびの部分に隙間なく埋め込みます。
充填材の種類
ホームセンターなどで購入することができる外壁用充填材の種類にはコンクリート・モルタル外壁に対応したもの、塗装されている外壁に対応しているものなどさまざまな種類があります。 塗装されている外壁の場合は充填後も塗料の上塗りができるもの、できるだけ外壁に合わせた色を選んでおくとよいでしょう。